Diary

3月の日記

3月1日

電話をかけたら久しぶりにネパールの彼女に繋がった。色々あるようだ。うぅむ。心配だ。

## アカデミー賞

BBC でアカデミー賞を(時差の関係で)深夜やっていて見ようと思ったが寝てしまった。で、また今日11時頃から再放送?していたので途中まで見た(眠くなって寝てしまったが)。集まっている人もすごいが、プレゼンターもすごいメンバーだった。見ていて出てきたのは、ロビン・ウィリアムス、リヴ・タイラー、トム・ハンクスなど。昨年はイラク戦争を受けて自粛ムードだったが、今年はエンターテイメントとしてのアカデミー賞が復活する、そうで、確かに見ていて面白かった。途中で寝たけどね。個人的には、ロビン・ウィリアムスの変人ぶりとリヴ・タイラーのメガネが気になりました。Lord of the King が97年の Titanic に並ぶ11部門での受賞でしたが、主演・助演・男優・女優賞は他の作品に。演技部門も含めて11部門獲得の Ben-Hur はやはり凄いということだなぁ。アカデミー賞取っていても取っていなくても、もちろんいい映画はいいけれど。


3月2日

最近非常に寒いです。Chen から海南島の話を聞いた。経済的に発展した島だそうだ。中国全土から人が来ているそうで、あらゆる地域の中国料理が食べられるとのこと。それは良いなあ。

## DHCP

ここの DHCP サーバは本当に接続が良く切れるが、今日は突然新しい DHCP サーバに接続中に変えられてしまい、全ての実験がパァに。どうも、この間ソケット番号を聞いてきた E-mail が新しい DCHP サーバに変えることを imply していたらしい。その前に来ていた Wireless Roaming Network を開始するというメールの下のほうに、Wired Roaming Network も実験すると書いてあって、それを受けての、そちらの Wired Roaming Network に変えるか(とは一言も書いていなかったが)、というメールだったようだ。いつ変えるか連絡してくれてもいいのに。とにかく、失われたものは帰ってこない。あーあ。しかも変更された DHCP サーバは繋がりの良さがあまり変わらない上に、proxy 認証が必要とあって、幾つかのアプリケーションが使えなくなってしまった。この忙しい時期に。もぅ。


3月3日

恋人が体調を崩しているのが心配だ。最近 Brighton は毎日非常に寒く、冬が来たかのようです。天気は回復して、晴天の日が続いてるんだけど、それだけに毎日放射冷却現象になっているんじゃないだろうか。

## 停電

14 個実験を走らせ始めた直後に停電。ふざけるんじゃないよ。なんだよこの環境はよ〜。Sussex の Network 関係の環境は最高に終わってる。DHCP は数時間ごとにちょくちょく接続が切れる上に、時々実験的に DHCP サーバーのホストが変わって接続を切られる、ちょっと前までは DHCP の本数が足りなくて接続するまでに数時間待たないといけなかったりしたし。しかも今回は、停電が直ってもネットワークに繋げない。研究するな、論文出すなということだろうか。とりあえず、qrsh -nostdin で実験することにした。nohup と同じで、ログアウトしても問題無し。

## Message from Philadelphia

研究員の K さんから、Messenger にメッセージが来た、と思ったら、UPenn (Philadelphia) からだった。研究員の T さんも一緒らしい。冬の Philadelphia さぞかし寒かろうと思ったら、今年は暖冬のこと。Brighton は今頃寒くなってきましたよ。羨ましいことだ。来週には、Boston か New York に行くかもとのこと。New York はバスで2時間ぐらいだったので近いが、Boston はやや遠い。流石にあちらは寒いんじゃないかなあ。ijc-NLP, つまり中国で再会することになりそうだ。

## Deep Thought Meeting

旅費の予算の出所の都合がつかないので行かないことになった。次の Cambridge である meeting には行けるそうだが、不謹慎だが、同じ国の Cambridge よりは Trondheim, Norway の方が100倍ぐらい行きたい。やってる仕事自体は、XTAG では結果が出てるのに、LINGO ERG を動かす環境ため、LINGO ERG では評価が出来ていないため、どうしようも無いのだよなあ。

## 環境問題

環境問題と言っても真面目な話をするわけは無いので、研究環境の話。自分の場合、研究するのに、計算機環境・人的環境・住環境の3つが必要だとすると、アイデアを出すのに重要なのは住環境(家の広さ、飯の美味さ、自然の多さ、街の雰囲気)、アイデアを練るのに重要なのは人的環境(背景知識がある研究者がいること、議論ができる状態にあること)、アイデアを実現するのに重要なのは計算機環境(ネットワーク環境、計算機資源)となるわけですが、最近住環境が良いことが一番大事だと実感しつつある。しかし、計算機環境は最終的には必須。計算機環境と住環境が両立する場所を探すのは難しい。


3月4日

実験は非常に調子良く進んでいて素晴らしい。あと2週間で英国ともサヨナラです。また戻ってきそうだけど。


3月5日

実験結果はさらに良くなって、ACL よりもうちょっといい学会に出した方が良いのかもしれない。明日・明後日で論文を仕上げて、さっさと出してしまおう。というか、もう一つぐらいテストセットがあるともっといいんだけどなあ。LinGO ERG が使えたらな。ACL に出したら、残り一週間、プログラムでも走らせて、どこかに行くかな。

## ネパール

と連絡が繋がって良かった。郷に入ってはなんとやら・・・と言うけど、やはり自分たちはどこに行っても、最後は日本人だという「譲れない核(または生まれ持った性)」みたいな部分があって、それまで入った場所に合わせようとすると、無理が来るように感じる。もちろん、従える部分は最大限に従うのが、早くその土地に馴染むコツだし、その方がそこで生きていく上では大事なのは分かるんだけど、そういうこともあって、彼女はネパールの食文化・対人関係で結構苦労しているようで心配だ。僕の場合は英国での対人関係や食文化に関して基本的に傍観することができるけど(つまり、意識的に友達や知り合いを作ろうとか、対人関係に頭を悩ます必要は無く、自分自身の目的のために自分ペースでやれば良いと割り切れる)、彼女はネパールに来ている立場上そういうわけにはいかないので、難しいのだ。

## ビール

さて、論文を書くとなるとビールを飲まないと、ということで、GUINESS ORIGINAL と Carlsberg SPECIAL BREW を買った。TAG+ の extended abstract から転用して残り2ページぐらい書けるので、論文のクオリティをアップさせるか。酒を飲みながら。今日明日ぐらいで、大体分量を埋めて、明後日実験結果を埋めつつブラッシュ・アップ、月曜日は最終調整すれば良いだろう。追加のデータとしては、XTAG の subcategorization frame (SCF) distribution の例、クラスタリング結果の confidence value を横軸に個数を縦軸にとったグラフぐらいで良いだろうか。

## エラー分析

しようと思ったら、will が立ち上がらないんですよ。何となく通信のための接続が確立できないんじゃないかって感じです。DHCP の firewall のせいだと思われる。あーあ。最後にこれかー。


3月6日

のんびり


3月7日

ノートPCが壊れました。締め切りは明日です。必要なファイルは全てバックアップ無しで壊れたノートPCのHDDに入っています・・・結局、データを吸い出せるようになるまで一日かかり、余裕かなーと思っていた論文は非常に時間が足りないことに。


3月8日

結局二日徹夜して仕上げました。うーん、ここまでして出す学会ではなかったな・・・。


3月9日

朝論文を出した後、家に帰って寝た。10時〜夜6時まで。その後ご飯を食べて、またひたすら寝た。


3月10日

珍しく研究に没頭する日々。

## Talk with Alex

Alex から out of vocabulary の単語を抜く手法を適用した場合の結果を教えてもらった。これは面白いかも。ついでに、自分の手法を構文解析ではなく評価するトリッキーな方法を思いついた。


3月11日

珍しく研究に没頭する日々。

## アイデア検証

昨日の評価法のアイデアを実装した結果、LINGO ERG には僕の手法は XTAG 以上に効果がありそうな結果が出た。これは面白い。John に話したら、とても面白い、次の Cambridge であるだろうミーティングで報告する時は出張費も出せるよ、と言われた。これをもっと早く思いついていたら Norway に行けていたのになぁ。Cambridge と Trondheim, Norway では天地の差だよ(何が?)。

## 帰国

後一週間で帰国。Cheng も4月には帰るので、近頃観光に行こうと場所を検討しているようだ。Leeds Castle, Cambridge, Canterbury, Bath, Rye などが候補に挙がっていた。後の3つは僕の推薦。

## ビール

今日のビールは STELLA ARTOIS で、英国の Lager の代名詞みたいなもの。英国では普通はビールは Bitter と言って Guiness に代表する苦味を利かせたビールが主流ですが、それ以外は Lager と呼ばれてこれが基本的に日本のビールと同じ。STELLA ARTOIS はその中でも最もスタンダードなビールで、軽めの味わいながら美味いです。


3月12日

珍しく研究に没頭する日々。

## Talk with Alex

Alex と研究の詰めの話をする。perl スクリプトに多数のバグがあって、どんどん結果が変わって行くのでゲンナリする。とはいうものの、得られる結果はいつも自分の手法が良いという結果なので、まああまり気にしない。新しい論文のアイデアを思いついたので颯爽と実装すると、どうもモノになりそうな結果が得られた。


3月13日

珍しく研究に没頭する日々。でも不意に今使っているノートPCは動かなくなるので、ストレスがたまります。バンバンと2回ぐらい叩くと、20%ぐらいの確率で起動します。それに頼っている次第。


3月14日

今日は雨が降っていたので家でのんびりしていた。


3月15日

そろそろバスの予約をしなければ。11時 Heathrow 発の便なので、Brighton 6:45 発 Heathrow 9:00 着のバスに乗らないといけない。時差を計算すると、そのまま起きて行って、乗って、ご飯を食べて(13:00頃?)すぐ寝ると、時差ボケにならない計算。今回はこの方法を試してみよう。

## 食べ飲み in Brighton

しばらく英国を離れるので、I さんとフランス料理を食べに行ったら、店の名前も中身も変わっていてビックリした。なんとインド料理屋だった。味はネパールで食べた味を思い起こさせ、美味しかったけどちょっと高かった。I さんとご飯を食べに行くと、二人とも良く飲むので、ワイン二本は毎回空けるからそれで、一人 +£10 にはなってしまう。食べ終わったのが10時過ぎで、街の中心から買ってあった往復の電車のチケットで家に帰ろうとしたら、電車が途中の駅で不通になってるみたいでいつ復旧するか分からず、電車で帰ることを断念。さらに、代わりにバスに乗ったらなんか良く分からないところまでしか行かず困った。ただでさえどこか分からないのに、さらに、酔っていて頭働いていなかったからくたびれた。幸い自転車があったので、それで走り回って知ってる道を見つけて帰った。家に着いたら12時過ぎていた。


3月16日

バスチケットを買った。Brighton - Heathrow の往復チケットは3ヶ月有効らしいとのことで、往復で。£19.50 だった。片道だと£15.50 なので往復で買わない手は無い。この国のチケットは、大人片道通常料金は恐ろしいほど高い(日本と比べて2倍ぐらい?)が、青年割引 3/4 〜 2/3, 往復割引 2/3 で 4/9 ぐらいの値段になるので、そうすると許容範囲になる。

## 研究滞在の日程

次の研究滞在の日程を決めなければ。というのは、こちらで予め必要書類を作って日本に持って帰って円滑に手続きをするため。4月はネパールに行く予定なので、それも考えてできるだけ遅い方がいいのだけど、あんまり遅いと林間学校までに帰って来れないので難しい。しかも、GW があるので日ごとに全然値段が違うんだなあ。現在候補は 4月22日か、4月26日か4月27日というところかな。幾つかチケットを調べてみたら、値上がり率は、20%ほど。29日出発だと、100%(つまり二倍)なので、恐ろしい。GW を避けるなら、5月6日からということになるが、これは逆に遅過ぎる感じ。


3月17日

明日出発します。色々最後の処理をして、家に帰る。研究も充実していたし、いい滞在だった気がするなあ。


Copyright © 2004 Naoki Yoshinaga, All right Reserved.
$ Last modified at Mon Dec 1 19:31:39 2014 $