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Publish Subscribe

技術の急速な進歩により、情報管理の様式や規模も変化し、データ集約的なアプリケーションが登場して広く普及し始めている。これら新しいタイプのアプリケーションでは、データは従来のような永続的なものとしてではなく、一過性のデータストリームとしてモデル化するのが最適である。具体的なアプリケーション例としてはセンサーネットワーク、株価表示器、ネットワーク監視、ウェブログなどが挙げられ、データは絶え間なく、一度に複数が、急速に、時間依存的に、おそらく予測不可能でかつ際限なく流れてくる。

いずれのアプリケーションにおいても、到着したデータを単純に従来型のデータベース管理システムに格納して管理するのは適切ではない。なぜなら、従来のデータベースシステムは、急速で連続的なデータの格納を行うようには設計されていないためであり、上記のようなデータストリームアプリケーション特有のpublish/subscribeシステムを直接サポートしていないからである。そのため、アプリケーション、言語、エンジン、ベンチマークなどさまざまな側面から、データ管理・データ処理の方法を見直す必要がある。

われわれは、データストリーム処理のエンジンに関する問題を特に研究している。このエンジンは、高速で表現力豊かな自己適応性があり、ユーザの関心にあわせてデータを選択し、適切なユーザに配送するフィルタ機能を持つ。

(王 波涛)


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