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Visualization and Mining

昨今の地球環境への関心の高まりとともに、衛星画像、定点観測データ、モデルによって導かれたデータなど、非常に多種多様かつ膨大なデータが蓄積されてきている反面、それらのデータを効率的に利用するためのシステムが十分に整備されていないのが現状である。本研究では、様々な地球環境データを集約し、ユーザに対して地球環境データの解析支援および視覚化支援の機能を有する地球環境デジタルライブラリを構築している。

視覚化においては、超高解像度デジタルウォール(5,120×2304画素の巨大視覚化装置)を用いて、市販ディスプレイでは表示が困難な地球環境データを視覚化する手法を検討し、ユーザの効率的なデータの利用を目指している。具体的には、膨大な時系列データを同時視覚化することによる地球環境データの時系列変化・周期性確認支援、超高解像度衛星画像の視覚化、VR(Virtual Reality)技術を用いた地球環境データの大規模ビジュアリゼーションシステムの試作等を行っている。

また、解析支援においては、任意の時空間データをターゲットとした多角的視覚化および空間処理を行う解析支援システム、多種多様なデータを複雑に組み合わせて従来手法では発見が困難であった新たな知見を得ることを目指す地球環境データビジュアルマイニング、データのクォリティコントロールのためのポータルである観測データレポジトリ等を構築している。

(安川 雅紀)


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