基本システムの構築

高性能サーバ、ペタバイトクラスのストレージ装置の導入を行っています。ストレージ装置は、コンポーネントディスクのみでなく、ディスクアレイを構成する筐体単位での電源供給が制御可能な省エネルギー機能を有しています。

また、サーバ内部、ストレージ装置筐体内部、およびこれらのラック周辺の100箇所以上の温度を測定し、システムの省エネルギー運用に役立てます。


データのアーカイブ

高速データダウンロードのためのツール群を整備し、World Climate Research Programme (WCRP) による Coupled Model Intercomparison Project (CMIP3) Multi Model データセット、日本付近10km再解析データ、高解像度大気海洋結合気候モデルデータなど、地球観測データや関連データのアーカイブを行っています。


高性能・省電力ストレージ運転ソフトウェアの開発

アーカイブされているデータに対するアクセス履歴、サーバおよびストレージ装置の稼働状況、システムの各コンポーネントやサーバルーム内の温度情報を監視するツールの整備を行っています。また、これらの情報を元に、電源ON、スピンダウン、電源OFFの3段階の電源制御とデータの再配置を行うことで、省エネルギー運転とペタスケールのストレージ空間の両立を実現する高性能・低消費電力ストレージ運転ソフトウェアの開発を行っています。


データ品質チェックソフトウェアの開発

地上観測データの登録、品質管理を支援するシステム、メタデータを登録・管理するためのシステム等の開発を行っています。


データマイニングシステムの開発

さまざまな地球観測データ間の時間的・空間的相関性を解析することが可能なデータマイニングシステムの開発を行っています。


応用研究アプリケーションの開発

農業、生物多様性、海洋など地球観測データを利用する各分野の研究者との協力のもと、アーカイブされたデータの統合解析作業を支援するための、データの検索、解析、可視化を行うアプリケーションの開発を行っています。