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戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は、内閣府に設置された総合科学技術・イノベーション会議(CSTI) が司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーション実現のために創設した国家プロジェクトです。真に重要な社会的課題や、日本経済再生に寄与できるような世界を先導する課題に取り組んでいます。
(SIP:Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program)
SIP第3期課題「統合型ヘルスケアシステムの構築」
本課題では、医療デジタルツインの実装により医療・ヘルスケアにおける「知識発見」と「医療提供」の循環が自律的に促進され、医療の質向上、健康寿命延伸、医療産業振興、持続可能な医療制度に活用されることを目指します。そのために、医療デジタルツインを活用した医療・ヘルスケア課題のソリューションの「事業」化と、医療デジタルツインに必要な「技術開発」に取り組みます。
サブ課題E:大容量医療データ解析基盤技術の開発
テーマ:E-1 大容量医療データの高速処理・高効率管理・高次解析基盤技術の開発
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(現:国立健康危機管理研究機構)において、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「統合型ヘルスケアシステムの構築」課題の研究開発責任者の公募が実施され、「サブ課題E:大容量医療データ解析基盤技術の開発」の研究開発テーマとして「E-1 大容量医療データの高速処理・高効率管理・高次解析基盤技術の開発(研究開発責任者:東京大学 合田和生)」の採択が2023年8月30日に決定され、2023年9月22日から研究開発を開始しました。
本研究開発テーマでは、我が国のヘルスケアシステムで生成される国家規模の膨大な医療データを集約し、機動的にデジタルサービスを生成してヘルスケアシステムに提供可能とするデータ基盤技術を確立することを目指します。SIPが構想する「医療デジタルツイン」の実現に向けた基礎を確保するものであり、具体的には、(1)一連の解析プロセスを飛躍的に高速化する技術、(2)複雑度の高い解析処理を飛躍的に高速化もしくは高精度化する技術、(3)システム管理者の意思決定を支援することによりその作業を飛躍的に高効率化する技術を確立することを目指します。また、当該技術をもとにソフトウェアを試作し、実験室環境に於いて当該技術の有効性を検証するほか、他の研究開発チームと連携の下でヘルスケアフィールドに於ける実証試験を行い応用の観点からの有効性を検証します。更に産業展開を想定した実装技術を確立します。

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